ヘルパーとして働く上で、資格は必須というわけではありません。
しかし、無資格では訪問介護における身体介護など出来ないことも多く、なるべく資格を取得しておいた方が良いでしょう。
かつてはホームヘルパー1級・2級・3級という制度がありましたが、現在では制度が変更され、介護職員初任者研修が最も基本的なものとして位置付けられています。
旧ホームヘルパーの2級に相当します。
介護職として必要な知識や技術、考え方を取得し、基本的な介護業務を行えるようになるための研修です。
研修を修了するためには、厚生労働省が定めた基準に沿った、都道府県が指定する事業者で研修を受講する必要があります。
科目数は10科目で合計130時間のカリキュラムとなっています。
通学制の講座もあれば、通信制の講座もあります。
ただし自宅学習が認められているのは一部分のみで、残りはスクールに通い講座を受講する必要があります。
土日や夜間に開講しているスクールもあるので、平日働きながら受講することも可能です。
研修を終えた後は、筆記による評価試験があり、合格すれば修了となります。
もし不合格となっても補講が用意されているので、試験が苦手でも安心してください。
介護職員初任者研修の修了後は、知識を生かして訪問介護などの場で働くことが可能ですが、さらなるステップアップを目指しても良いでしょう。
上位資格としては、介護職員初任者研修の上位に位置づけられている介護職員実務者研修や、介護職の中でも唯一の国家資格である介護福祉士などがあります。