昔は介護の世界に足を踏み入れようとするなら、まずは「ホームヘルパー」という資格を取得していたものです。
この資格は1級と2級に分かれていて、2級の方が初歩的なことを扱っていました。
しかし、近年法改正がなされて、これらは廃止されました。
代わりに、「介護職員初任者研修」というものと、「介護職員実務者研修」というものが新しく作られています。
介護職員初任者研修のほうが、旧ホームヘルパーの2級に該当します。
実務者研修の方が1級の扱いです。
制度が変わって、より分かりやすくなったと言えるでしょう。
まずは介護職員初任者研修を受けて、その後に実務者研修を受けます。
その流れは同じです。
昔はホームヘルパー以外にも介護職員基礎研修というものがあって、そちらも受けなければなりませんでしたが、現在では、それも廃止されています。
つまり、複雑だった古い制度が廃止されて、シンプルに分かりやすくなったということです。
現状においては、まずは介護職員初任者研修、その次に実務者研修さえ受けていれば問題がないわけです。
もちろん介護福祉士の資格はいつかは取得しなければなりませんが、それは実際に業界入りしてからの話です。
しかも業界入りして三年の経験を積まなければなりません。
初心者の方は、まず経験を積むことが先となるでしょう。
初心者は、この二つの研修のみに集中をしておけば大丈夫です。
これらは試験ではなくて研修であるため、やる気さえあれば誰にでも取得は可能になっています。